ブラニュー社に聞く!建設業界の問題点とはなにか

最終更新日 2024年4月15日 by babylo

「建設業界で働こうと考えている」
「ブラニュー株式会社の業務内容を知りたい」
「デジタルトランスフォーメーションって何?」

建設業界には様々な問題点がありますが、現状として人手不足が発生しており、人材の確保が難しくなっている状況が発生しています。
理由はいくつか考えられていますが、1つは少子高齢化による絶対的な人口の減少が挙げられます。
また下請け、孫請といった構造が利益を減らし、現場で働く人たちが受け取る収入が小さく留まるのも理由の1つです。
つまり稼げるイメージがなく、特に若い人たちにとって魅力的な業界と映らないのが問題だとブラニュー株式会社は考えています。

ブラニュー社長

長年変わっていない産業構造に問題がある

若い人たちが魅力的に感じられる業界であれば、将来性があって働きたいと考えたり、収入アップに期待してモチベーションを発揮する人材が集まることになるはずです。
ところが現実は全くの逆で、将来性があるようには思えず、収入も安く使われて将来的にアップに期待するのも難しいというのが現状です。
建設業界がこのような問題を抱え、現状に陥ってしまっている理由には、長年変わっていない産業構造にあります。
日本においてこの業界は規模が大きく、経済規模的にも日本経済に与える影響は大きいですが、しかし産業構造があまりにも変わっていないのが問題点です。
その代表的で顕著ともいえるのがまさに下請けや孫受けの構造です。
当然ですが、中抜きをする企業が増えればその分、末端の人たちが受け取れるお金が少なくなります。
現場で働いているのは職人ですから、職人が十分に稼げなくなれば、建設業界を離れて人手不足が発生するのは必然です。

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中抜きに関わる企業が自ら変わろうとしなかった

産業構造の改革に真剣に取り組んでこなかったのも問題ですが、中抜きに関わる企業が自ら変わろうとしなかったのも問題でしょう。
そして少子高齢化が顕在化し始め、抱えていた問題が一気に噴出することになったわけです。
労働人口でいえば、ここ20年ほどで一気に200万にも減少しています。
この流れは今後も続くと見られ、あるいは減少が加速する可能性もないとはいえないです。
外国人労働者の受け入れは当面の対処にはなるでしょうが、やはり根本的に産業構造を見直さない限りは、これからも同様の問題が残り続け頭を悩ませることになるでしょう。
少子高齢化が進んでいるとはいえ、建物の需要はあるので建設そのもののニーズはあります。
市場規模自体はもともと巨大ですし、急激に需要が減少することは考えにくいです。

目下の課題は労働者の待遇改善

緩やかには減少していくでしょうが、それも数十年という長い単位で見た場合に起こることです。
しかし、まだ時間があるからとゆっくりしている余裕はなく、今対策をしなければ将来的にもっと悲惨な状況になります。
目下の課題は労働者の待遇改善で、働く人たちが希望を持って働ける環境を構築することです。
安くこき使うのは時代遅れですし、労働者には労働に見合う賃金を支払うことが不可欠です。
それができて初めて建設業界を立て直すスタートラインに立てますし、長期的に見て本当の意味で希望が持てる業界にしていけます。
化石のような産業構造もそうですが、仕事の進め方に無駄が多く、余計なコストを支払っていることも建設業界の問題点だといえます。
紙の電子化によってコスト削減は進んでいますが、業務の効率改善にはまだまだ余地があります。

デジタルトランスフォーメーションによる改革

大きく業務改善によるコスト削減の期待がかかっているのが、いわゆるデジタルトランスフォーメーションによる改革です。
デジタルトランスフォーメーションはICT機器を活用することで、効率を高めてコストを減らす可能性がある考え方です。
勿論、ICT機器を活用するだけでは駄目ですし、ICT機器の導入自体は珍しくもないので、以下に活用するかが課題となるでしょう。
このように、当面は外国人労働者を受け入れるなどして労働者を確保しつつ、労働環境を改善して待遇を良くすることが取り組むべき課題です。
それと並行してデジタルトランスフォーメーションに取り組み、産業構造を改革して利益が生まれる構造に作り変えることが求められます。
下請け構造は人材のマッチングを妨げており、人材を必要とする人と必要とされる人が上手く結びつかなくなっています。
誰にでも開かれたマーケットがあるとして、人材のマッチングが正確かつスピーディーに行えるとしたら、建設業界に希望が生まれるはずです。
それは人手不足の対処になりますし、労働者は自分を必要とする人のもとで働けるチャンスが得られます。
人手不足に合わせて労働者の高齢化、それから受注数の減少に競争の激化が懸念されますが、この二重苦三重苦ともいえる状況は避けて通れそうにないです。
今からでも変わろうとする企業だけが生き残り、次の時代の建設を担う存在となるでしょう。

まとめ

人材の確保にはまず魅力的に思ってもらうことが大事で、どうすれば魅力をアピールできるか考えることが重要となります。
見せかけの魅力では誰も騙されませんし、むしろそうやって都合良く人材を確保しようとする姿勢がバレてしまいます。
中身を伴って初めて興味を持ってもらえますし、働いてみたいと感じたり本気で就職や転職を考える第一歩になるので、企業は魅力的な企業を目指して変わろうとする必要がありそうです。