【2022年まとめ】USCPAの特徴や難易度

最終更新日 2024年4月15日 by babylo

「USCPA資格の取得にかかる費用はどれぐらい?」
「USCPA試験の難易度が知りたい」
「USCPA資格を取得する際に必要になる勉強時間が知りたい」

USCPA(米国公認会計士)は、世界的に有名な資格だと言えます。
会計業務や税務に携わる人の中には、これを取得している人、これから取得することを検討している人が多いです。
取得するべきか分からない、どういった資格なのか分かっていないという場合は、まずは特徴について確認してみることをおすすめします。
また、本当に挑戦するかどうか決めるためには難易度まで知っておくことも大事だと言えるでしょう。

国際ビジネス資格の最高峰だと言われるUSCPA

米国各州が認定している公認会計士資格のUSCPAは、国際ビジネス資格の最高峰だと言われる存在です。
アメリカをはじめとする海外では、これを取得している人材の需要がかなり高まっています。
日本でも少しずつ需要がアップしており、近年ではこの資格の保有者を高く評価する、積極的な採用を試みているという企業や事務所が増えていることを知っておくと良いでしょう。
試験は4科目に分かれています。
FAR(財務会)とBEC(ビジネス環境及び諸概念)、AUD(監査及び証明業務)とREG(諸法規)の4科目です。
各科目の試験時間は4時間となっており、科目の中でも複数の分野が出題されることになります。
出題形式には4択問題と総合問題、記述問題がありますが、総合問題は数値入力や多肢選択、穴埋めなどの幅広い形式での解答となることを理解しておきましょう。
記述問題は与えられた事例に関して、簡潔なビジネスメール形式で記述していくものです。
具体的な設問が気になるのであれば、インターネットや書籍などで例題や過去問をチェックしてみてください。

USCPAの試験は難しい

ここまでの説明で気づいた人も多いはずですが、USCPAの試験は難しいと言えます。
資格試験には様々なものが存在しており、試験によっては2週間ほどの勉強で合格が目指せるものもあるでしょう。
しかしながら、これの場合はそのような簡単なものではありません。
幅広い分野を深く学び、基本的な知識と実践的なスキルを身につけておかなければ合格することができないです。
合格率は57.7%となっているため、少し頑張れば取得できるのではないかと思うかもしれません。
ですが、これは受験料や学習費用の高さも関係していることを理解しておくべきです。

資格取得までの費用について

スクールに通ったりオンラインスクールを利用したりする場合は、学習だけで30万円から90万円ほど必要となるケースが多いと言えます。
その上、受験資格を得るために数万円、受験料として約30万円が必要です。
不合格となった科目がある場合は再受験が可能ですが、そのためには7万円の追加費用が発生します。
そして、1度にまとめて受験しないという方法もありますが、その場合は出願料の負担が大きくなることも覚えておく必要があります。
費用について知らなかった人であれば、これほどまでお金がかかることに驚くことになるでしょう。
日本の資格試験は国家資格に該当するものでも、受験料が数万円以内のケースが多いと言えます。
USCPAは受験そのものに膨大な費用がかかる上に、学習にはかなりのお金をかけることになる場合がほとんどです。
中途半端な気持ちで挑戦できるような試験ではないため、難しい試験でもやる気のある人の多さから合格率が高くなっていることが分かります。
日本人では受験者のうち3人に1人が合格となっていますが、これも受験者がかなり努力した結果だと言えるでしょう。

一般的に1,000時間の勉強が必要とされている

USCPAの試験に挑戦するためには、一般的に1,000時間の勉強が必要とされていることからも難易度の高さが分かるはずです。
1日に5時間勉強したとしても、5か月間毎日このペースで勉強しなければ1,000時間に到達することはできません。
社会人が毎日5時間の勉強時間を確保することはかなり難しいため、実際にはもっと長い期間を要することになります。
全ての人が1,000時間の学習で足りるわけでもありません。
英語力と会計知識のいずれかが乏しい場合は、地固めのためだけにある程度の期間が必要となる可能性が高いです。
何か月も懸命に学習を進めてようやく合格の可能性が見えてくる資格であり、難易度はとても高いものだと言えるでしょう。

まとめ

詳細を知ってみることで、一筋縄ではいかない試験であることが分かったはずです。
USCPAを取得しておくと現在働いている企業での給与アップが期待できるだけでなく、ハイクラスなポジションを期待して転職を行ったり、会計士として独立できる可能性が高くなったりします。
取得しておくことに大きな魅力はありますが、生半可な気持ちでチャレンジすることはおすすめできないです。
必要となる費用や試験の難易度をしっかりと把握し、本当に取得するのかどうか真剣に考えることが大事です。
途中でやめる場合でもかなりの労力や費用を使うことになる可能性が高いため、始める前に真剣に悩んでおくことが重要だと言えます。
有名さや評価の高さから取得を検討する人は増えていますが、この点に注意しておきましょう。