【朋和産業まとめ】食品のパッケージに一工夫を凝らす事で売り上げアップ

最終更新日 2024年4月15日 by babylo

食品のパッケージは、まさに製品の顔とも言える存在です。
もちろん商品の費用対効果や品質は、食料品にとって大事な要素です。
そういった基本的な要素をおさえた上で、競合他社との競争に打ち勝つためには見た目のイメージが大切となります。
実際に朋和産業などの大手メーカーの大多数が、製品デザインにたいして積極的な投資を実施しています。
ロングセラー商品の製品や大ヒットした商品についても、積極的にデザインの見直しを行い、ブラッシュアップには余念がありません。

製品コンセプトの作成

新製品をリリースする前に、パッケージのデザインはじっくりと時間と費用をかけて熟慮したいところです。
まずはじめに着手したいのが、製品コンセプトの作成です。
例えば、同じお菓子という食品でも素材や形状、テイストや風味や食べ方などは変わってきます。
さらにメインターゲットとする層は商品によって異なります。
同じクッキーでも、女性をメインターゲットにする場合と、子どもたちを主な顧客層とする場合では製品コンセプトが変わるものです。

製品コンセプトをしっかりと練る事で、自然と製品のマーケティング方法が決まっていきます。
どの世代に販売するのか、どういった趣味嗜好を持つエンドユーザーに向けて市販するのか、具体的にどんな市場に供給するのか等、企画書の段階でじっくりと検討しておけば、自然と製品のパッケージデザインが定まっていきます。

20代から40代のオフィスレディの事例

例えば、ビジネス街で働く20代から40代のオフィスレディの方々に向けてクッキーを販売する、という場合であれば、製品の意匠はその属性の方々に愛される方向性にしなければなりません。
オフィスレディの方々向けに市販するなら、どういったシチュエーションで食べてもらうのか、具体的な場面を想像します。
オフィスレディの方々がクッキーを食べるのは、主に休憩時間や仕事の合間です。
そういったシチュエーションだと、大容量の袋はむしろマッチしておらず、職場のデスクや休憩室で素早く食べられるコンパクトなサイズの袋が適切です。

さらに成人の経験豊富な女性ユーザーがメインターゲットとなれば、可愛さよりもエレガントさを重視した意匠の方が好まれます。
可愛いキャラクターや萌え系のアニメキャラクターをモチーフとして採用するのも良いですが、20代から40代の働く女性に好感を持ってためには、ファッション性を重視したシンプルなビジュアルが効果的です。
商品の名前やキャッチコピーをスタイリッシュなデザインのフォントで明記し、平仮名や漢字やカタカナではなく、グローバリゼーションを感じさせるアルファベット表記が適切です。

高品質な食品の写真を分かりやすく、包装紙の中央部分に配置するのも良い方法となります。
主にオフィスレディの方々がお菓子を購入する都市部のコンビニエンスストアや駅の売店などには、多種多様な商品が並んでいます。
数多くのお菓子商品の中で、自社の製品を目立たせるためには一目でインパクトを与えられるハイクオリティな写真です。
食欲を誘う焼きたてのクッキーの画像を大きく包装紙に印刷すれば、リピーターの方々はもちろん、何か美味しいお菓子がないか探している女性ユーザーの目にも留まりやすいです。

パッケージに採用する色

次に意識したいのが、パッケージに採用する色です。
オフィスレディの成人女性をメインターゲットに想定したお菓子の場合、なるべく派手な印象は控えて、シックで落ち着いたカラーリングを意識しなければなりません。
採用する色の数も控えめにした方が、ベストです。
全体を通して採用する色の数は3色から5色程度に留めた方が、シックでスタイリッシュな印象になります。
食品の場合、いわゆる寒色系のカラーリングよりも温かみがあるアースカラーをメインにした方が顧客にポジティブな印象を届けられます。

レモンのフレーバーを織り込んだクッキーの場合、その風味をデザイン的に連想させられるカラーリングが最適です。
その場合、レモンを想像させる明度と鮮度の高い黄色を基調としたカラーリングが適しています。
お菓子の名前や説明文などは視認性の良い茶色や濃い灰色、もしくは黒色で表現します。
そして差し色として、キャッチコピーやシルエットのイラストなどは黄緑や濃い緑色で表現すれば、全体的にシンプルでまとまりのある雰囲気に仕上がり、またレモンフレーバーを自然体で醸し出せて一石二鳥です。

箱や袋の一部を透明にしてみるのも、良いマーケティングのアイデアです。
コンビニエンスストアや駅の売店でも、素早く中身が分かるようなパッケージにしておけば、実際に店先で手に取った女性ユーザーの方が直感的に食品の良さや個性に気が付いてくれます。

まとめ

特に初めて買うメーカーの珍しいお菓子の場合、実際はどんな形なのか、どれ位の量が入っているか等、確認してから買いたいと思うのが一般消費者の素朴な心理です。
パッケージの前面の一部を透明にしておけば、新製品の食品も効果的にアピールでき、中身が見える安心感から多くの新規顧客の方々に手にとってもらえます。